無保証を選ぶべき条件

ものを買うときに、保証つきの新品を買うか、保証なしの中古を買うか迷っているとする。
中古を買うことに決めて、その理由を考える。
「高いものだから(割引金額が高いので)中古の方がいい」「安いものだから(たとえ不良品でも大した被害ではないので)中古の方がいい」
貧乏性のせいか、両方を言うことがある。
これは非合理である。
もし「安いものだから中古のほうがいい」のであれば、「高いものならば新品のほうがいい」にならなければおかしい。
保証をつけるというのは、保険に加入することと同じである。
リスクが許容できる場合は保険に加入すべきではないし、リスクが許容できない場合は保険に加入すべきである。
したがって以下が正しい。
「安いものはリスクが許容できるから中古を買う」
「高いものはリスクが許容できないから新品を買う」
生涯年収が数億円の桁ならば、数万円の桁のものであれば保険は不要だろう。
生涯で何百回と購入することになるだろうから、平均的な被害におさまる確率は高い。