遠位項

小山龍介氏の講演を聞きに行った。
学生価格か3,000円ぽっきり。

不確実な時代で活躍できる人はどんな人か、という考えを語っていた。

面白かったのはポラニーという人の考えを解釈していたところ。

ラニーという人が、遠位項と近位項という概念を考えたらしい。
杖をついている人の意識は、杖の先(遠位項)にあるのだが、実際の感覚は手先(近位項)にあるはず。
遠位項から近位項への仮想的な情報の流れが考えられる。

ジャグリングで言うと、ボールが軌道の頂点にある時にはすでに取り方がわかるとか、そういうことになるのだろうか。

アインシュタインには相対性理論という遠位項が見えていたから
身近にあるものを相対性理論の証拠と見ることができたらしい。
ラニーはアインシュタインのようでない人、近視眼的な研究者たちを
「君の研究にはビルドがない」(世界観がない)と言っていたそうだ。

講演の対象は就活している人が大部分で、雇用の話が一つメッセージとしてあった。
雇用が流動化するのは間違いないが、
ネットワーク理論のスモールワールドのハブにいられれば
コミュニティと心中、ということにはならない、と解釈した。
そのためには予見する力、デザイン、アートが必要。

スモールワールドの指標って何だっけ?