指数関数と対数関数を対称的に書く
概要
指数関数 を、対数関数 をと書けば互いに逆関数ということがわかりやすい。
指数関数 を と書けば対数関数 と記法がそろう。
本文
指数と対数には以下のような関係があります。
この関係はどういうものなのでしょうか。
まず、対数のWikipediaの説明を見てみましょう。
対数(たいすう、英: logarithm)とは、ある数 を数 の冪乗 として表した場合の冪指数 である。この は「底を とする の対数(英: logarithm of to base ; base logarithm of )」と呼ばれ、通常は と書き表される。
対数 - Wikipedia
のときに、 のことを と表記するということです。
これは、 を介した、 と の関係とみることができます。
に何かをすると になります。これは の「肩に乗せる」操作なので、 と書いてみましょう。
逆に、 に何かするとになります。これはの「肩に乗せる」の逆の操作で、「肩から降ろす」操作と考えられます。と書いてみましょう。
ををにする操作、ををにする操作と定義したので、2つの操作を連続するともとに戻ってきます。
これにより、指数関数()と対数関数()は互いに逆関数だとわかりました。
、 を関数の記法で書くこともできます。
よく高校数学で使われる表記にすると
冒頭の式に戻りました。
しかしなんだか読みにくくなっただけで、矢印を使ったほうが読みやすかったですね。
参考までに、対数関数 と 同様に書けるように、指数関数 を と書いてみましょう*1。
逆関数の記法で書いてみましょう。関数の逆関数はと表記されることが多いです。
これでだいぶすっきりしました*2が、個人的には、のように記号を使ったほうが読みやすいと思います。