保育ローンでの資金繰り

保育園に落ちて仕事で活躍できない人が話題になっている。
親は子供を保護する責任がある。
未熟な子供の面倒を見なければならない。
自分で見るか、お金などの対価を払って面倒を見てもらうかだ。
自分で見る場合、機会費用が発生すると考えれば、いずれにせよコストがかかることになる。
つまり、コンスタントに支出が発生することになる。
では収入はどうか。
仕事をしてお金を稼ぐか、自分で保育をして保育料を節約するかになる。
仕事をしたいというのは、金銭面で考えると、仕事をした方が保育よりも長い目で見て収入が多いという意味だろう。
「保育園に落ちたから仕事できない」は自明ではない。
保育園しか保育ができないわけではないからだ。
自発的でない失業をしている人がいるし、対価がもらえれば喜んで保育を引き受けるだろう。
とすると、問題は「仕事をした方が得だから保育サービスを買いたいが、現在の貯蓄と収入では支出に耐えられず、キャッシュが足りない」ということだろう。
キャッシュフローの問題だ。
しかし、将来的には収入があるはずだ。
さもなければ、「仕事をした方が保育よりも長い目で見て収入が多い」と矛盾する。
将来的に収入があるのであれば、金が借りられればよい。
親が長期で借りられる金融商品があればよいということになる。
保育ローンの普及が待たれる。
もちろん、税金が使われている保育園を利用できる人とできない人がいるのは不平等だという問題もある。