個人的な現象を比較する

他人はたくさんいる。
他人と別の他人は比べられる。
自分はひとりしかいない。
自分と別の自分は比べられない。
自分にしか観測できないもの、感情や経験などの個人的な現象は同時に観察して比べることができない。
たとえば、怒りと悲しみを同時に感じてどちらがよいかを考えることは難しい。
また、記憶と現在の経験を比べるのは危険だ。記憶は現在の状況により改ざんされるからである。
客観的に記録と記録を比べるのが妥当であろう。
したがって、個人的な現象を比べるには記録が必要だ。