その売り買い、逆じゃない?

取引において、売ると買うが区別できるのはなぜか?
それは通貨があるからだ。物々交換であれば売り手も買い手もなく、モノとモノを交換するだけである。
では通貨を使えば売り買いは区別できるのか?
否、たとえば通貨と別の通貨を交換する場合、売り買いは論理的に区別できない。
外貨を買う、売るという表現があるが、これは片方の通貨を仮にモノとして、片方の通貨は仮に通貨として扱うときの表現である。
逆に、モノを仮に通貨とすることもできる。
金塊を通貨として日本銀行券を買ったり売ったりすることもできるだろう。
(つづくかも)