1+1はいつ2になるのか

「1+1は2になります。」「1+1はいくつになりますか?」という表現がある。
この「なる」が嫌いだ。
1+1は式(expression)である。
式に時間の概念はない。
1+1をほうっておくと化学反応が起こって2になっているというわけではないのだ。
「なる」ではなく「する」可能性が開かれているだけだ。
式を、それと等しい別の式に変形する手続きがありうるだけだ。
手続きは目的によって変えてよい。
逆に目的がなければ、式などほうっておけばよいのだ。
手続きしなければ許しません、と言われたらどうするか。
「では、10の10000乗はいくつになりますか?」など、期待されている形式では長くて記述しづらくなる問いを投げかけてみればよいだろう。