倫理と好き嫌い

倫理的主張は好き嫌いを言っているのと変わらない。
たとえば、「人を殺すのは悪いことだ」という主張をしたとする。
そう思っていない人には、全く意味が分からないだろう。
主張を聞いたとしても「私はそうは思わない」と言うだけだろう。
そして人を殺すかもしれない。
他人に対する効果は、「私は人を殺す行為が嫌いだ」と言うのと別に変わらない。
倫理も好き嫌いも同じであれば、倫理に特権を与える必要はない。
倫理によって政治を語るのと、好き嫌いで政治を語るのは同じことだ。
倫理観がない素人も臆することなく、好き嫌いで政治を語ればいい。