抜き打ちテストをする方法

抜き打ちテストのパラドックスというパラドックスがある。
以下の2条件が矛盾するのではないか、という言説である。
1. 有限の期間内のいずれかの日にテストを行う。
2. どの日に行われるかは予測できない。
直観的には、期間が2日以上あれば予測できないテストは可能に思える。
これを、予測を当てるゲームだと考える。
テストを出す教師は、予測が外れたら勝ち。
テストを受ける生徒は、予想を当てたら勝ち。
生徒側には、後出しをする余地がある。
テストが行われたら、「その日にテストが行われることを予測していた。」と主張すればよいのだ。
教師側にも、1つの前提を外せば後出しをする余地がある。
「テストが行われたら、生徒にそれがわかる」という前提だ。
生徒によって予測が示されてから、次のように言えばよい。
「その日に行ったものはテストではない。別の日に行ったアレがテストだったのだ。」
かくして、教師が後出しをできる状況であれば、抜き打ちテストは成立すると考えている。