数学を勉強したくなった。 そういえば私は数学が好きだった。 忘れていた。 ところで勉強したいというのはどのような時にわいてくるのだろうか。 達成したいでもない。 解決したいでもない。 理解したい。
お金を数えるのは人間がやるべきでない仕事の一つだ。 数えるのもさることながら、記録するのに一層向いてない。 漏れる。忘れる。間違えって覚える。 すべてが電子マネーになってほしい。
昨日も一昨日も働いたから働く。 みんなが働いているから私も働く。 それだけで今日も私は働ける。
試験に合格しなければならないから、勉強する。は変だ。 試験に合格したいから、勉強する。ならばわかる。 ○○しなければならないから、××する。 ××したのは、○○しなければならないかったからだ。 このような表現をしていたら要注意だ。 義務を目的にするのは…
神社に行ったら手を叩く。 寺に行ったら手を合わせる。 特にやるといいことがあるとか、やらないと悪いことがあると信じているわけではない。 そうしろと教えられたからだ。 あるいは、それっぽくまわりに合わせているだけだ。 意味がわからなくても無意識の…
道徳的に悪いと思うということと、人を好きになることは似ている。 好きの反対は嫌いではなく無関心であるといわれる。 好きも嫌いも感情が動くが、無関心は感情が動かないのだ。 道徳も似ている。 道徳的に悪いの反対は道徳的に善いではなく、無関心である…
他人に対して「ノリが悪い」と評価するのは、「お前のノリが嫌いだ」というのと同じである。 攻撃的な発言である。 言われたら逆に「私はお前のノリが嫌いだ」と返してもよい。 もっとも、嫌われている相手にかまっても時間の無駄なので、立ち去るのがよい。…
サボるというのは行動ではない。 目標としていた行動をしなかったという結果だ。 何も行動をしていない人はいないのだから、サボっているだけの人というのはいない。 サボる性格などはない。 誰でも目標を達成できないことはある。
よく退屈で不快に感じている。 なぜ退屈が不快に感じるよう進化したのかわからない。 差し迫った危機がないのはよいことだ。 話は逆で、不快だから退屈だと認識しているのかもしれない。 不快なのは事実なので、対策を探して心理学や人生訓の本を読み漁るこ…
虫歯が見つかった。 歯科衛生士曰く。 何度も同じような箇所が虫歯になっている。 口内環境を改善するために、現状把握をして対策を立てよう、と。 つまり生活習慣病に対して、問題解決をするのである。 建設的な方法論だと感心した。
過去は振り返るな、つらい過去は忘れろ、成功体験は捨てろ、という主張がある。 覚えたことは積極的に忘れることはできない。 身についた習慣はすぐに消えるとは限らない。 できないことを求めるのは不誠実である。 過去は振り返っても振り返らなくても変え…
旅行に行くとよくコインロッカーを探している。 商業施設の中にあったり、駅の中にあったりする。 引き取りに行くタイミングが難しい。 コインロッカーは空間のレンタルサービスである。 インターネットから予約できて当然である。 貸したい人と借りたい人の…
社会が冷酷だ、社会が無慈悲だという表現がある。 冷酷で無慈悲なのは個人であって社会ではない。 「冷酷で無慈悲な人の割合が○○%」 「ジニ係数が○○」 「生活保護を受けている人の割合が○○%」 社会は統計量で語るべきだ。
居酒屋で刺身を頼んだ。 わさびが大さじ山盛り1杯くらいのサイズでついてきた。 ちょっとつけただけで刺激的な味になる。 使いきれない。 どういうセンスなのか謎だ。
旅行に行くと必ず携帯電話のバッテリーを温存している。 携帯電話はライフラインだ。 宿や交通機関の予約の支払いの証憑、地図が入っている。 うっかり携帯電話の電池が切れると予定が狂う。 おいそれと使うわけにはいかない。 しかし、携帯電話で家計簿をつ…
学びがすすまない。 学びは自己投資である。 自己投資が成功すれば、仕事の付加価値が上がる。 より短い労働時間で同じお金が稼げたり、使用者や顧客との交渉力が強くなったりする。 いやな仕事や仕事環境を減らせるだろう。 しかし、行動に影響を与えるのは…
論理的に正しいことを信じたい。 人は誰しも、間違ったことや根拠のないことをたくさん信じている。 事実だけでなく、役に立たないモデルも持っていて、世の中はこういうものだと無根拠に信じている。 たとえば運命の人に会えるとか、夢が叶えば幸せになると…
近寄りがたい人だと思われている、という悩みがある。 自分のことを考えてみると、近寄りやすい相手などいない。 つまり世の中は近寄りがたい人ばかりだということだ。 自分が平均的なら、他人に近寄りやすい人と思われることを期待するのは愚かである。
「忘れるな」という主張が理解できない。 忘れないことはできない。 忘れたら忘れまいと思っていたこと自体も忘れているからだ。 思い出すことはできる。 正しい主張は「思い出せるように環境を整えろ」だ。 思い出したいときに思い出したいことが見えるよう…
「○○に問題がある」という言い回しは問題解決に有害である。 この言い回しは、問題の原因は○○と関係があるという意味だ。 対偶をとると、○○と関係がないものは原因ではないという意味になる。 考えうる原因を暗黙のうちに狭めてしまっては、解決策も狭まって…
靴の試着は羞恥プレイだと思っている。 人前で自分だけ靴を脱ぐ。 自分の靴は古びている。 足が臭うかもしれない。 通路においてある椅子に座り、脚を伸ばすと他の客の邪魔になる。 履き心地を確かめるためにタグのついた靴を履いてうろうろする。 恥ずかし…
宗教を信じていると思われたくない。 神社仏閣に行ってもなるべく拝まない。 水や煙を浴びない。 おみくじを買わない。 賽銭は投げ銭として投げ入れることもある。
「不倫が許せない」という人がいる。 なぜ許せないことを口に出すのか謎だ。 許せないと言っているのだから、許すための交換条件を求めているわけではないのだろう。 謝ったら許すというわけでもないから、謝罪を求めているわけでもなさそうだ。 うっかり許…
「今を大切に」の意味が分からない。 「懸命に生きる」の意味が分からない。 何をすれば今を大切にしているのか、懸命に生きているのか分からないからだ。 「行動に点数をつけ、点数の合計が高くなるように行動しなさい」なら分かる。 実行可能だからだ。
○○を意識して××しなさいというアドバイスがある。 ○○を意識できているかどうかは確かめられない。 ○○と言いながら××しなさいの方がましだと思っている。
自分の死が怖いというのは、他人の死体が怖いとか血が怖いとかいったことからの類推だ。 人間には死を体験することはできない。 「臨死体験」という言葉はあっても「死体験」という言葉はない。 体験したことのないものを想像するのは、類推によるしかない。…
人の命は大切だ、命は尊い、という主張がある。 これは間違っている。 大切とか尊いというのは価値が高いということだ。 命そのものには価値はない。 価値とは主観的なもので、私たちひとりひとりが感じることだ。 価値があるというのは、あった方がないより…
マンガを読んでいたら他人の恋愛について予言する人物が出てきた。 そんな精度で予言が当たるはずがない。 当てずっぽうで言っているか、誰にでも当てはまることを言っているかどちらかだ。 自分と知人のことしか知らない素人を信じてはいけない。
幸せは変わっていく。 昨日幸せだったことが今日も幸せとは限らない。 しかし睡眠の幸せは変わらない。 睡眠のために生きている。
「生きたい」という思考は理性である。 本能ではない。 「生きたい」と思わなくても体は生きてくれる。 生きた祖先たちだけが子を残したからである。