個人と制度

個人は変わるべきだ。 なぜなら得をして幸せになれるからだ。 制度を変えるべきだ。 なぜなら多数の利益になり、少数者の差別を減らすからだ。 この2つは全く別の主張なので混同してはいけない。 さて、どちらが欲しいのか?

生死の比較基準

「死んだ方が幸せだ」というような主張がある。 これは生きた場合と死んだ場合を比較しているが、いくつかの考え方があるようだ。 たとえば、苦痛を比較する考え方。 生きた場合、苦痛が続くと予想されるが、死んだ場合、苦痛はなくなる。 たとえば、幸福と…

国家存続の規範はあるのか

大阪の市立中学校の校長が問題発言をしたことが話題になっている。 「女性にとって最も大切なことは、子どもを2人以上産むこと。」との趣旨とのこと。 日本がなくなってしまうことを心配しているようだ。 世界にはいろいろな国がある。 日本がなくなるとし…

抜き打ちテストをする方法

抜き打ちテストのパラドックスというパラドックスがある。 以下の2条件が矛盾するのではないか、という言説である。 1. 有限の期間内のいずれかの日にテストを行う。 2. どの日に行われるかは予測できない。 直観的には、期間が2日以上あれば予測できないテ…

子育て世帯の何が変わったのか

昔から子育て世帯には金がなかったはずだ。 1人あたりGDPは低かった。 「年功序列」というくらいだから、子育て世帯くらいの賃労働者の収入は低かっただろう。 「今は子供が育てられない」というような主張を聞く。 何か変わったことはあるのだろうか?

右肩上がりを期待しない

右肩上がりは望ましいが、期待してはいけない。 勉強すれば頭がよくなる、練習すれば上手くなるというのは間違っている。 個別のスキルは磨けるし、筋力は鍛えられる。 しかし、過程で間違ったことを信じることもあるし、悪い癖はなかなか直らない。 鍛えて…

花粉症の薬が効いている

花粉症の薬に手を出した。 てきめんに症状が治まった。 こんな薬なら依存しても仕方がない。

なぜ自分のストーリーを話すのか

なぜ自分のストーリーを話すのか。 印象操作のためだ。 自分の行為は善意からのものであると説明し、ストーリーで覚えやすくする。 なぜ印象操作をするのか。 それは仲間を増やすためだ。

気持ちをわかってほしいの謎

気持ちをわかってほしいというのは本当だろうか。 好かれたいだけではないか? 嫌われたくないだけではないか? 行動をほめられたいのではないか? 行動しないことを肯定してほしいのではないか? 人の気持ちなどわかるわけがないのだから、もう少し現実的な…

保育ローンでの資金繰り

保育園に落ちて仕事で活躍できない人が話題になっている。 親は子供を保護する責任がある。 未熟な子供の面倒を見なければならない。 自分で見るか、お金などの対価を払って面倒を見てもらうかだ。 自分で見る場合、機会費用が発生すると考えれば、いずれに…

バカになりたくない

「バカになりたい」という表現がよくわからない。 おそらく知能だけ低下させたいわけではないだろう。 バカから連想される、何かポジティブな特性を身に着けたいということなのだろう。 明るいこと、正直であること、素直に人を信じること、人目を気にしない…

みんなは貯金できない

貯金できるということは、生産(付加価値)の方が消費よりも多いということだ。 社会に対して与える方が、社会からもらうよりも多いということになる。 しかし、社会全体でみると、生産と消費は一致する。 消費されないものを作るのは生産ではない。 したがっ…

相続の謎

相続とは、死者が生前持っていた資産を分割して親族に与える制度である。 資産の分布は裾が長いといわれる。 莫大な資産を持つ小数の人が平均資産額を押し上げ、中央値は平均よりも低い。 つまり半分以上の人の資産は平均以下である。 相続税を100%にして、…

できないときは睡眠

できるはずのことができないのは体力が足りていないからだ。 体力が足りていないのは睡眠が足りていないからだ。 睡眠をとれば体力は回復する。 したがって、できるはずのことができないときは睡眠をとるべきだ。

淫行条例のリスク

淫行条例と総称される条例を各都道府県が定めているらしい。 青少年と淫らな行為をすると刑事罰が与えられるというものだ。 青少年はいつ当事者にならないとも限らない。 つまりいつ犯罪者にならないとも限らない。 青少年には正しく教えなくてはならない。 …

再配分はシンプルに

子供が学校に行けなくてかわいそうだから子供にお金をあげる。 高齢者が病院に行けなくてかわいそうだから高齢者にお金をあげる。 労働者が税金を取られてかわいそうだから労働者にお金をあげる。 グループ単位でお金をあげるとどうなるか。 枠から外れた人…

自治体への寄付の謎

「ふるさと納税で地方を助けよう」のような主張がある。 実際に金が渡されるのは自治体である。 自治体は人ではない。 法人である。 「企業を助けよう」と寄付をする人はあまりいないのに「自治体を助けよう」と寄付をするのはなぜだろう?

正義感を仕事に

好きなことを仕事にするべきだという考えがある。 感情が動いて、意味を感じて続けられるからだ。 正義感でも続けられるのではないだろうか。

賃労働のコスト感

人をひとり雇うと企業には賃金の3倍のコストがかかるという。 従業員の稼働が必要なサービスを企業から買うと、少なくとも最低賃金の3倍のコストがかかることになる。 これでは仕事をアウトソースしたくとも、最低賃金で働いている人には難しい。 シェアが注…

交換と恋愛

自発的な交換は双方の利益になる。 そもそも利益がなければ交換しないはずだ。 恋愛も一種の交換である。 両者がコストを支払うのだ。(少なくとも時間はかかる) 恋愛が自発的なものである限り、すればするほど利益を得るはずだ。

怒りは体が攻撃モードになっていること

怒ったとき、その怒りが体を動かして他人を攻撃してしまうという見方がある。 これは逆である。 攻撃すべきときは攻撃のために体が動くよう、役立つ脳内物質が流れるよう進化した。 この状態を自覚し、言語で表現したのが怒っているということだ。 「fight o…

「怒る権利」の謎

「怒る権利」という表現が謎だ。 怒るというのは、感情が動くという自分の中の話だ。 権利があるとかないに関わらず、自動的に起こるものである。 怒る自由はもちろんある。 「内心の自由」という言葉があるが、これは「内心の権利」と言うまでもない。 では…

子育てと比較優位

子育ては労働である。 比較優位の原理から、子育てに比較優位のある人が子育てを担当し、比較優位のない人は別の仕事をした方がよい。 社会全体の生産性が高まるからだ。 子育ては親がすべきだというのは、まったく非効率である。 親になる人の所得=機会費用…

電子書籍の課金遅延

まだ読んでいない本を積んでおく、略して積読という習慣がある。 なぜ積読するのか。 それは必要な時、あるいは読みたいときに読めるようにするためだ。 電子書籍を積読する必要はない。 読みたいときに買えばすぐにダウンロードできるためだ。 書籍オンデマ…

「重要だ」に情報量はない

「○○は重要だ」「○○の重要性」「重要な○○」。 重要という言葉に情報量はない。 「○○が重要だ」とは、「私は○○に意味があると思っている」程度の意味だ。 意味がなければもとより○○について発言しないだろうから、「重要だ」と言う必要はない。 ○○は××よりも△…

偉い人がいなくなった

偉い人がいなくなった。 子供の時は、勉強すると偉いとか、早く寝ると偉いとか褒められて意味を理解していたはずだ。 大人は偉いと思っていたような記憶がある。 大人になったら、誰を偉い人と呼べばよいのか分からなくなった。 それはどういう意味だったの…

子供には恋愛が早い理由

恋愛を子供にさせたくない理由がよくわからなかった。 恋は麻薬である、と考えたらすんなり納得できた。 子供が麻薬漬けになったら、心配したり、面倒だから遠ざけたいと思うのは当然だろう。

嫌いな人から学べると思わない

学べるから嫌いな人とでも人間関係はよいことだという考え方が嫌いだ。 学べるという根拠がないなからだ。 付き合っていて感じのよい人、好きな人とだけ付き合いたい。 ただし、嫌いな人が貴重なスキルを持っていて学べると期待できる場合、付き合うことはあ…

将来の夢の謎

将来の夢という表現がある。 なぜ現在の夢ではいけないのだろうか。 「将来叶う」よりも「今叶う」方がうれしいはずだ。 大人になって働くことを期待しているからだろう。 職業教育の一環なのだ。

感謝に善悪はない

感謝できることはよいことだと言われる。 出来事を「あたりまえ」と感じるのではなく、「ありがたい」と感じるようにしなさいという。 「ありがたい」とは、文字どおりには「有り難い」、つまり起こりがたいことが起こったという意味である。 同じことに対し…